6. 中学:人前でしゃべる

中学の3年間は、クラブ活動に一生懸命になった訳ではなく。。。

学校以外では、YMCAに週4回通ったのと、あと、「水練会」の記憶が残っています。

 

中学

(イメージ写真)

 

 

YMCAでは、年に一回、「英語スピーチコンテスト」がありました。
各クラスの代表が、英語の教科書の一節を暗記して、大勢の観客の前で暗唱するのです。

 

私ともう一人が代表になりました。

 

教科書の一節を暗記するのは、当時の私にはそんなに難しくなかったです。

 

発音もそれなりに自信がありました。

 

「楽勝!!」

 

正直、そう思ってました。

 

 

コンテスト当日。

 

想像以上に多くの方々が集まってきました。

 

英語スピーチ

(イメージ写真) こんなに広い会場ではなかったですが・・・

 

中には、明らかに「外人さん」もいらっしゃいます。

 

それまで、「外人さん」にほとんど接したことのない私は、このあたりからビビリ始めます。

 

 

私の番が来ました。

 

 

スピーチをする壇に立って、前を見た瞬間。。。

 

頭の中が真っ白になりました。

 

私を見る目。

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(イメージ写真)

 

私を見る目。

 

私を見る目を、見ることができません。

 

 

心臓はバクバク。

心臓バクバク

(イメージ写真)

頭の中は真っ白。

前を向くことができず、天井を見続けました。

 

あれだけ完璧に覚えた教科書の一節も、全く、頭の中に出てきません。

 

その後は、もうボロボロです。

 

天井を見つめ、詰まりながらスピーチをなんとか終え、壇を降りる時には、もう泣きそうになってました。

 

こんな形で、打ちのめされるなんて。。。

 

それまで、順調な人生を歩んできていた私は、初めてと言っていいほどの挫折を味わいます。

 

「死にたい。」

 

生まれて初めて、そう思いました。

 

もちろん、一瞬、そう思っただけですが・・・^^;

 

この経験が後の私の人生を変えることになります。

 

東海中学では、1年生だけ「水練会」という名称の「臨海学校」があります。

 

 

夫婦岩で有名な三重県の二見町に約500人の男子中学生が勢ぞろいします。

 

しかも!!

 

全員が「六尺ふんどし」姿!!

 

東海中学 水練会

 

ふんどしの色は、9色に分かれています。

当時、1学年9クラスだったので、9色。

 

クラス毎にふんどしの色が違っていたのです。

 

この水練会は、あらかじめ4クラスに分けられ、クラスによって、帽子の色が変わります。

 

白・白赤・赤白・赤

 

白が一番泳ぎが上手なグループ。

この「白と白赤」クラスが、「遠泳」と呼ばれる耐久レースに出場することになるのです。

「耐久レース」と言っても、何かを競う訳ではありません。

隊列を組んで、3kmを泳ぎます。

 

私は正直言って泳ぎに自信がなかったのですが、なぜか、「白」。

 

この「遠泳」は、タイムを競うというのではなく、とにかく海に浮いていれば良いというような感じだったので、「白」になったのではないか、と思います。

 

それと、海での水泳は、小豆島で充分に経験してましたので、海で泳ぐことそのものは全く気になりませんでした。

 

そうそう。。。

 

遠泳が終わって海から上がってくると、お汁粉が待っています。

 

このお汁粉、「赤福」製です。

 

赤福の社長が、東海のOBらしいのです。

 

そういえば、宿で「赤福」の注文書が回っていたように思います。

 

帰る日に、「赤福」が大量に届いていたのを覚えています。

 

 

そして。。。

 

この水練会。

 

普通の東海生は中学1年の時に一回だけ経験するのですが。。。

 

私は何故か、中学3年と高校1年の時にも経験することになります。

 

水練会には、もちろん先生方も引率として同行されていたのですが、同時に、「助手」として何人かの上級生も同行しておりました。

 

 

何故か、その「助手」に選ばれたのです。。

 

いまだに、何故、選ばれたのかわかりません。

 

特に中学3年の時は、クラブ活動もやっていなかったし、成績も芳しくなかったし。。。

 

えっ?

その時も「ふんどし」だったのかって?

 

いやいや、さすがにそれはマズイでしょぉ。。。

 

 

普通の水着を着ておりました。。。

 

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