8. 高校:弁論部

中学の頃の苦い記憶

中学の頃の苦い想い出

 

「人前で固まってしまった自分」

 

これは、トラウマになっていました。

 

人前でしゃべる事が、怖くて怖くてしょうがなかったのです。

 

幸いなことに、中学の英語スピーチコンテスト以来、人前でしゃべる必要性がなかったので、特に問題はなかったのですが。。。

心のどこかに引っかかってたんだと思います。

 

「弁論部」の先輩方のPRを聞いているうちに、

 

「これだっ!」

 

と、思ってしまったのです。

 

もう、放送部のことはすっ飛んでしまいました。

 

弁論部に入った新入生は、私を含めて3人。

新入生の最初の仕事は、「弁論大会の開催」です。

 

毎年、ゴールデンウィーク真っ只中の5月3日。

東海高校では、全校生徒参加の球技大会が開かれます。

 

でも、弁論部員だけは、この球技大会に出ることができません。

同じ日に、講堂で弁論大会が開催されるからです。

 

弁論大会当日。
ビックリする出来事が起こります。

 

なんとっ!

 

現役の文部大臣を目の前にしたのです。

 

しかもっ!

その大臣。

弁論部のOB。

 

つまり、大先輩だったのです!

高校1年生のヒヨッコである私はそれまで、国会議員はおろか、ましてや「大臣」なんてお会いしたこともありません。

直接、お話した訳ではありませんが、SPとおぼしき方々に囲まれている「大臣」を目の前にして、とても緊張したのを覚えています。

 

この「文部大臣」こそ。

 

弁論部の大先輩である「海部俊樹」です。

 

そうですっ!

 

第76代総理大臣ですっ!

 

東海高校弁論部主催の弁論大会は、この年の大会から「文部大臣杯」が加わり、後年、さらに「総理大臣杯」が加わり、とても権威ある大会になりました。

 

この大会は、今年で69回目を迎えました。

 

弁論大会の運営は、とても勉強になりました。

 

弁論大会に参加頂く高校生は、日本全国の高校を対象にしています。

 

まずは、弁論大会に参加して頂けそうな高校に、大会の案内文書を送付します。

 

そして、大会当日配布するプログラムの製作。

 

このプログラムに掲載する「広告」の募集。

 

協賛頂く中日新聞や愛知県、名古屋市等への協賛依頼及び賞状とたての受け取り。

 

前泊する参加者(弁士)と付き添いの先生の宿の手配。

 

会場の設営。。。等々。。。

全ての準備を弁論部員だけで行います。

 

ちなみに、私が1年の時の部員は、

 

3年生が1人。
2年生が3人。
1年生が3人。

 

実質、2・3年の6人のみでの運営です。

 

もちろん、OBや中学の弁論部員にも助けて頂きますが、事前の準備は全て自分たちだけで行いました。

 

今考えると、よくやったなぁ、と思います。

 

東海高校 弁論大会

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