高校時代の思い出は、やはり、弁論部の思い出ばかりです。
弁論大会は、日本全国で開催されていました。
(今では、かなり少なくなってしまった様ですが。。。)
初めて寝台車に乗って、朝方東京に着き、弁論大会に出場してその日のうちに名古屋に帰ってくるとか。。。
はたまた、兵庫県の方の女子校で開催された大会に出場したのですが、その前の晩、他校の生徒と騒いで怒られたとか。。。
和歌山城近くの大衆食堂で夕食をとったとか。。。
白浜の温泉旅館に泊まって、大会もその旅館だったとか。。。
覚えてるだけでも、いろいろなエピソードがありました。
ただ、残念ながら成績はあまり芳しくなく、一番良かったのが3年生の5月に出場した和歌山の大会で個人で準優勝、団体で優勝、という経験があります。
その大会は、今では開催されてないそうですが・・・
弁論部の普段の練習は、「発声練習」と「原稿作成」です。
発声練習は、お昼休みと放課後。
校内の渡り廊下で一列に並び、大声を出してました。
この時の発生練習の成果は、今でも活きてます。
ある程度の広さと人数の会議室であれば、マイクを使わずにお話をすることができます。
高校時代から、「腹式呼吸」を覚えたおかげです。
「原稿作成」は、部員それぞれが自分でテーマを考えて原稿を書いていきます。
ほとんどの弁論大会が、持ち時間7分です。
7分弁論する為には、400字詰め原稿用紙で4枚半程度の原稿が必要になってきます。
当然、起承転結を考えなければいけませんし、聴衆に納得してもらうのが弁論ですから、この原稿の良し悪しが即、大会での優劣に関係してきます。
この経験は、大学でのレポート作成や小論文。
社会に出てからは、いろいろなレポートや提案書、企画書作成等に役立ちました。
そして何より、それまでトラウマだった「人前でしゃべる事」ができる樣になりました。
多分、ふだんの校内での発声練習や部員を前にした練習で度胸がつき、いくつかの弁論大会に出場することで、徐々に慣れていったんだと思います。
この「人前でしゃべる」というのは、社会人になると意外と多かったです。
今でこそ、「セミナー」等で人前でしゃべることが当たり前になってきましたが、サラリーマン時代でも、結構そういう機会が多かった樣に思います。
今思うと、高校時代の弁論部での体験は、本当に役立っています。
この弁論部というのは、東海の中でも特に歴史が古く、多くの優秀な先輩を輩出しています。
文部大臣、総理大臣、県知事、世界的な建築家。。。
国会議員はもちろん、市議会議員、県議会議員。。。
あ、アナウンサーもいらっしゃいます。
あと、弁護士、公認会計士、医者。。。
数え上げたらすごいことになります。
こういった方々を先輩や後輩に持つことができた、というのも弁論部に在籍して感謝していることの一つです。
高校での3年間は、今、考えると本当に充実した3年間でした。