5 月の連休明けに東京に配属。
さぁ、いよいよ本格的な仕事です。
出社初日。
いきなり、「営業会議!!」
夕方から始まったその会議は、夜中まで続きました。
寮に帰りついたら10時を過ぎてました。
それでも、「新人だから先に帰れ」と言われて、その時間です。
先輩や上司たちは、私が帰った後も、会議を続けていました。
「これが、会社か!」
そう思いました。
それまでのユルイ研修生活に慣れきっていた私は、初日から会社の厳しさというものをまざまざと見せつけられました。
しかし、救いは、会社の先輩や上司に比較的優しい方が多かった事です。
会議が終わって寮に戻ってこられた先輩からは、
「毎回、今日みたいな感じじゃないから・・・」
という労りの言葉を頂きました。
でも。。。
現実は、そんなに甘いものじゃありません。
新人の最初の仕事は、まず、電話を取る事から始まります。
「はい。○○です。」
最初のうちは、電話に慣れなくて、相手がどこの会社のどういうお名前の方で、社内の誰に用事があるのか、判別する事そのものができませんでした。
「恐れ入ります。もう一度、おっしゃって頂けますか?」
何回、この言葉を口にしたか覚えていません。
で、相手のお名前を間違えて伝えると、
「誰だ? △△社には、そんな名前の方はいないゾ!」
と、罵声が飛びます。
最初の1週間は、電話を取る事そのものに恐怖を覚えていました。
その頃の一日は、こんな感じです。
8時00分出社
事務所内掃除
8時30分始業朝礼
朝礼の後は、営業マン全員が一斉に電話
打合せやら、お客様とのアポイントやら。。。
この時間が、事務所の中が一番活気がある時間と言ってもいいでしょう。
9時30分頃?
各営業マンが、出かけ始めます。
11 時頃までにはほとんどの営業マンが出払います。
16 時00 分頃
ポツポツと営業マンが帰ってきます。
帰ってくると、伝票・見積書・請求書等々の事務仕事。
出かけている間にかかってきた電話への対応
(当時は、まだ携帯電話というものがありませんでした)
19 時30 分頃
この時間になってくると、帰宅し始めます。
大まかにこんな感じ。
最初のうちは、先輩について客先を回ります。
いわゆる、「O.J.T」ですね。
On-the-Job Training。
最初の1週間こそ、先輩の運転で客先を回りましたが、やがて、運転をさせられ、そのうち簡単な用事を済ませに一人で客先に出向くという様な感じで徐々に仕事を覚えていきます。
この頃、とても恥ずかしい失敗がありました。
あるお客様の所に先輩と一緒にお邪魔した時の事です。
つづく。。。。。