「トーカイに行くのなら、そろばんを続けなくてもいいけど、公立に行くのなら続けろ。」
その時、初めて「トーカイ」という言葉を聞きました。
「えっ?トーカイって何ですか?」
私のとぼけた質問に、先生は、
「トーカイに行けば、坊主頭にしなくてもいいぞ。」
当時、私の地元の公立中学は「坊主頭」でした。
中学に上がったと同時に、男子は全員坊主頭にしなければいけません。
当時の私は、これがイヤでしょうがなかったのです。
そろばん塾の先生は、そこを突いてきました。
「トーカイ」と「坊主頭」という言葉が頭の中を巡り。。。
そろばん塾から開放される
という想いもあり。。。
(そろばんはキライではなかったのですが、小学校で終わり、という意識がありました)
母親に話をしたら、とんとん拍子に話が進み、結局、「トーカイ」を受験することに。。。
「トーカイ」とは、「東海中学」のことでした。
東海地方では、私立中学の中で一番難しい中学という事で知られていました。
当時の私は、そんなこと、それほど気にしていませんでした。
なにしろ、
「そろばんを続けなくていい」
というのと、
「坊主頭にならなくていいい」
という想いで一杯でした。
(今、思いっきり坊主頭ですが・・・)
当時の私は、結構、勉強ができた方でした。
小さな小学校ではありましたが、学年で1、2番だったと思います。
(2クラスしかありませんでしたが・・・)
「東海」を受験することを決めたのは、1月末頃。
受験まで2週間しかありませんでした。
この2週間は、「そろばん塾」も休んで勉強に没頭しました。
記憶の中では、私の人生の中で一番集中して勉強したのが、この2週間ではないかと思うくらいです。
結果は。。。
見事、合格!!
![合格](https://azukiplan.co.jp/wp-content/uploads/2015/09/aaf4ff0b2f75d147b8758025ae39f6ac_m-600x400.jpg)
(イメージ写真)
6年間の男子校生活が始まりました。
朝、6時30分頃起床。
7時には、自転車に乗って約15分かけて地下鉄の駅へ。
中学の最寄の駅で降りてこれまた約15分歩いて学校へ。
そんな生活が始まりました。
地元では超有名な中学に入ったことで、また、母親の「教育熱」に火がついたみたいです。
入学と同時に、週4回の塾に入れられました。
英語と数学を勉強しに、その塾に通ったのを記憶しています。
何故か、「YMCA」・・・
今でもよくわからないのですが。。。
母親は、多分、私に「英語」に強くなってもらいたかったのではないか、と思います。
中学1年の夏休みのことです。
このYMCAの夏合宿がありました。
この合宿。とても楽しかったです。
勉強はもちろんなのですが、いろんなアトラクションが用意されてました。
「オリエンテーリング」というのを経験したのも、この合宿が初めてでした。
我々中学生の面倒を見てくれるのは、大学生のお兄さん、お姉さんたちだったのです。
これが、とても良かった!!
朝から晩までとにかく楽しく、合宿はアッという間でした。
この時、ある女の子を好きになりました。
合宿から帰って、女の子に初めて手紙を書きました。
初めてデートしたのもこの女の子です。
淡い初恋でした。。。(*^_^*)