ほぼ半日の旅が終わり、疲れ果ててバゲージクレームに行きました。
しばらくして、ターンテーブルが回り始め、荷物が目の前を通過していきます。
たくさんの荷物が目の前を通り過ぎ。。。。。
だんだんと荷物の数が少なくなり。。。。。
やがて、ターンテーブルが止まりました。。。。。
しかし、我々の手元には荷物はありません。
そうっ!!
荷物がないっ!!
アトランタで飛行機を乗り継いだ際に、振り替えの飛行機だったため、我々の荷物は全く別の所に飛んでいってしまった樣です。。。
預けた荷物には、パスポート等の貴重品は入れてませんでした。
しかし、着替えやら、そこに行くまでに買ったお土産品等々が入っています。
当然、空港係員に交渉です。
応対した係員は、ガムを噛みながら、書類を指し示し、ここに書け、と指示を出します。
日本であれば、
「申し訳ございません。大至急、調べます・・・」
という樣な対応になるかと思うのですが、
「荷物がなくなったのか。しょっちゅうあるよ、そういうことは。
見つかるどうかわからないけど、ま、書類に書いてくれ。」
私たちには、そんな樣な内容に聞こえましたし、態度もそんな感じでした。
「荷物が出てこないかもしれない。」
アメリカ旅行は、まだまだ続きます。
ここで荷物が出てこなかったら。。。。。
頭の中が真っ白になりました。
しかし、空港で待ってても埒があきません。
手続きだけ済ませて、ニューオーリンズでの宿を決めるために、空港をあとにしました。
初めて足を踏み入れた「ニューオーリンズ」は、とてもキレイな街でした。
町並みそのものも、ニューヨークやオーランドとは違ってどこかヨーロッパ的な雰囲気を持っています。
それもそのはず。
ニューオーリンズは、フランスやスペインの植民地だった時代があります。
「フレンチ・クオーター」や「バーボン・ストリート」をそぞろ歩きし。。。
夜になると、あちらこちらから「ジャズ」の音色が聞こえてきます。
私の友人は、最初からここに来たがっていたのですが、私自身は全く興味がありませんでした。
しかし、一歩足を踏み入れて街中を散策するうちに、すっかり「ニューオーリンズ」が好きになってしまいました。
ニューオーリンズの「プリザベーション・ホール」にも行きました。
ここは予約ができないので、行列に並んで待つしかありません。
でも、並んだ甲斐がありました。
本場のディキシーランド・ジャズを、味のある高齢なアーチストが目の前で演奏してくれる。
こんな体験は、多分、ここでしか味わえないでしょう。
この文章を書いていて、このことを久しぶりに思い出してきました。
今、この年になって、もう一回アメリカに行くとしたら、「ニューオーリンズ」は是非とも行ってみたい街です。
フレンチ・クオーターを散歩して、バーボン・ストリートのバーに入って、プリザベーション・ホールでディキシーランド・ジャズを聞く。。。
あぁぁぁぁぁ。。
本当に、行きたくなってきました。。。
ところで。。。
どこかに行ってしまった荷物ですが・・・
幸いなことに、ニューオーリンズに着いた翌日、ホテルに連絡がありました。
「見つかった」
その後の旅に必要なもの。
そこまでの旅の思い出。
その両方を無くさずにすむことができました。
旅は、まだまだ続きます・・・